エコキュートのメンテナンスで大失敗!
オール電化の必需品であるエコキュートですが、メンテナンスを自分でしたことがありますか?約5年間、実際に使用していましたが、一度もメンテナンスしたことがありませんでした。最近になりお湯の減りが早くなっているような気がしたので、説明書に記載されていた水抜きを、初めて行ってみると大変なことに!排水が止まらなくなってしまい貯水タンクが空に、修理するまで1週間の間、お湯が使えない状態で苦労しました。
皆さんには、私のようにならないよう参考にしてくださいください。結論から言うと、定期的に水抜きを行っていない方は行わないほうが無難です。
機器の不調を感じた場合は、説明書などに記載のプロに、メンテナンスしてもらうほうが良いでしょう。水抜きの手順も複雑でわかりにくく、実際にメンテナンスを行っているご家庭も、ごく少数だと思います。
私の失敗談を交えながらエコキュートの定期メンテナンスについて説明します。
エコキュートのメンテナンスの必要性について
一般的にエコキュートの定期メンテナンスを行うことで、少しでも機器の寿命を延ばすことができるためと言われています。
メンテナンスすることで+5年寿命が伸びるとか言われていたりしますが効果は正確にはわかりません。しかし、定期的メンテナンスを行うことで不具合を発見することに繋がるとは思います。
寿命はどれくらい?
エコキュートは大まかにヒートポンプと貯水タンクの2つの機器で構成されています。水抜きは貯水タンクのメンテナンスになりますが、それぞれ一般的に言われている寿命はヒートポンプが5年~10年、貯水タンクは10年~15年といわれています。
メンテナンスはなぜ必要?
メンテンナスはなぜ必要なのか?メンテナンスせずに使用し続けるとタンク内に不純物がたまり、匂いが発生したり、水に色がついたりすることがあるようです。エコキュートで水の色が青くなるのは湯垢と銅配管などから溶出した銅イオンが反応することで起こります。快適に使用するためには、定期的な掃除は欠かせません。
ただ、私のようにメンテナンスすることで故障する原因を作ることもありますので、可能であれば風呂配管掃除などのボタン一つでできるメンテナンスを行い、水抜きなどは不調の時にプロにおまかせするのがベストなのではないかと思います。
タンク内清掃(水抜き)の手順(年2,3回)
タンク内に溜まった不純物を水圧で排出することができる水抜きの手順を説明します。ちなみに私が使用しているのは三菱 エコキュート SRT-WT46です。参考までにご覧ください。
step1.全面の化粧カバーを外す
まず最初にすることは、給水タンクの下部にある化粧カバーを外します。左右2箇所のネジを外すと簡単に外すことができました。
カバーを外すと管がいくつもあります。私は雪国に住んでいるために管の周りには凍結防止用の保護材がまいてあります。そのため管ひとつひとつが太く、どこに何の配管があるのかわかりにくいです。よく見ると本体側にどの配管であるかは記載がありますので、間違えないように確認します。
見えにくいですが、オレンジの栓が給水配管止水栓で、中央左にある黒い線が排水栓になります。
step2.給水配管止水栓を閉じる
カバーを外すといろいろと配管がありますが、よく確認すると配管の後ろに給水と書かれています。その給水配管の止水栓をひねり閉じます。
この給水配管止水栓を閉じることで、家への給水がストップしますので家族がお湯を利用する時間帯は避けた方が良いです。
step3.逃し弁のレバーを手前に起こす
少し見にくいですが、白い突起を上に持ち上げるようにすると、逃し弁のレバーを持ち上げることができます。
逃し弁のレバーは貯水タンクの上部にありますので、手が届かない場合は脚立が必要になります。私はギリギリ届きましたが、かなり高い位置にあります。
step4.排水栓を開ける
黒い栓が排水栓になります。この排水栓を開放することで、排水口からタンク内のお湯を排出することができます。
直接排水溝などにパイプが繋がっている場合が多いとは思いますが、お湯が出てきますので火傷には注意が必要です。
step5.2分間程度開けたら排水栓を閉める
排水が始まったら約1〜2分間そのままにします。その後、黒色の排水栓を閉じます。
step6.給水配管止水栓を開ける
次に、オレンジ色の給水配管止水栓を開けます。これで、家への給水が再開されます。
step7.逃し弁を戻す
機器の上部にある逃し弁をもとに戻せば、作業は完了です。
【悲報】メンテナンスしたことが裏目に
前述しましたが、私の場合では水抜き作業が終了しても排水が止まらないことに。急遽、給水栓を閉めることで排出されるのは止めることができましたが、家への給水もストップしてお湯が使えない事態になりました。
どうやら、以前からお湯の減りが早いなぁと感じていたのは、逃し弁が傷んでいたからだと思います。水抜き作業をしたことでいつも以上に負荷がかかり破損してしまった様子です。ちなみに、修理を依頼したところ逃し弁がやはり壊れていたようで、逃し弁の交換となりました。出張費用もかかり約3万円の修理代となりました。
良かれと思って行ったメンテナンスが裏目に、家族に多大な迷惑をかけてしまいました。ご覧の皆様には水抜きは自分で行わずプロにお任せするのを強くオススメします。
浴槽フィルター掃除
毎日おこないたいのが、浴槽フィルターの掃除です。目詰まりすると追い焚き機能が正常に働かなくなるのを防ぐことができます。
まずは、フィルターを外し要らなくなった歯ブラシで網目をきれいにします。その後水洗いをして、フィルターをもとに戻せば終了です。
風呂配管の洗浄
風呂用配管の洗浄には、毎日簡単に行える注水洗浄と、1〜2ヶ月に1回しっかりと掃除したいときの循環洗浄の2種類があります。
洗浄方法は私の場合は以下になりますが、お手持ちのエコキュートにあった説明書で洗浄方法をご確認してください。
注水洗浄
1.お風呂のお湯を排水してからパネルにある[洗浄]ボタンを押すだけです。お風呂の排水時に毎回行うのがおすすめです。
循環洗浄
循環洗浄手順
1.入浴後、風呂自動運転を「切」にし、浴槽のお湯を残しておきます。
2.配管洗浄剤をいれます。
3.[洗浄]ボタンを3秒以上押します。(約1時間放置します)
4.洗浄が終わったら、浴槽のお湯を排水します。
すすぎ手順
5.おふろの栓を閉じます。
6.[温度下]ボタンと[ふろ自動]ボタンを同時に押します。水による湯はりが始まります、浴槽アダプターが隠れるほど水がはれたら、ふろ自動スイッチを押して湯はりを停止します。
7.[洗浄]ボタンを3秒以上押します。(すすぎは30分が目安です。)
8.すすぎが終わったら、浴槽の水を排水して浴槽の清掃を行い終了です!
まとめ
説明書にはエコキュートの水抜きメンテナンスは年に2,3回必要と記載がありますが、実施したことで余計なトラブルに見舞われることになりました。
エコキュート本体の交換となると数十万円の出費がかかるため、少しでも長く使えれば節約につながると思いメンテナンスに踏み切りました。それが、余計に出費がかかることになり後悔する結果になりました。
まとめとしては、簡単に行える浴槽フィルターや風呂用配管の掃除はこまめに行うのが良いです。しかし、水抜きなどのメンテナンスはプロに任せるのが1番です。自分で行う場合は、故障のリスクがあることを理解した上で行いましょう。
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